昨日のコパアメリカに続き、今朝は女子ワールドカップ決勝戦。
試合結果についてはご存知の通り。
サッカーの”怖さ”が出てしまった試合となった。
サッカーでは野球とは違い、1本のシュートが決まっても1点しか入らない。
しかし、まるで野球の満塁ホームランのように、あっという間に4点を決められてしまった。
なでしこジャパンは修正するのに時間がかかってしまった。
ピッチの11人は誰よりも「ここで踏ん張らなければ」と感じていたと思うが、それ以上にアメリカの勢いが凄まじく、どうすることもできなかったのだと思う。
一瞬の隙を一気に突いたアメリカ代表が見事だった。
そんな展開だったこの試合、個人的にとても印象に残ったシーンがある。
それがこちらの写真。

チームで円になり、話し合いながら円陣を組んでいる。
一見、良く見るシーンだが、この円陣を組んでいたタイミングが特別だった。
通常、円陣は試合の前、キックオフの笛が鳴る直前に行う。
しかし、この写真の円陣は試合中に行われていたのだ。
立ち上がりの失点、ミスの連鎖、決勝戦というプレッシャー...
あらゆる要素が重なっての大量失点。
そんな状況でも冷静さを保っていたキャンプテンの宮間選手が、チームに声をかけて失点直後に円陣を組んでいた。
その後も、ミスをする選手に対して笑顔で「大丈夫!」と言っていたシーンもTVに映り出されていた。
ミスからの失点、しかも決勝戦での4失点。
下を向いて落ち込んでしまったり、ミスをした仲間を責めてしまったり…というのがよくあるリアクションだと思う。
しかし、宮間選手はそんな時こそ仲間を励まし、チームを鼓舞し、前を向き続けた。
結果は2-5。
しかし、一時は2-4と、1点差まで詰め寄る粘りを見せた。
4失点から巻き返すというのは想像以上に難しいことだが、それをやってのけた。
5失点目が非常に悔やまれるが、3点差になっても選手は最後まで諦めることなくピッチの上で戦い続けた。
同じ日本人として、とても感動した。
もしも、4失点した時にチーム全員が下を向いていたら、2得点することはできなかったと思う。
もっと言えば、ミスを責め合い、気持ちを切り替えることができなければ、6,7失点していてもおかしくはなかったと思う。
確かに2-5は大敗かもしれない。
けれど、なでしこジャパンは「チームとは何か」とうことをワールドカップ決勝の舞台で示し続けてくれた。
プレーの技術や戦術はすぐにはピッチで真似することはできないが、こういった部分はどんどん真似ていってほしい。
ミスは誰でもするし、チームが上手くいかないこともたくさんある。
大事なのはその時のリアクション。上手くいかない時こそプラスの方向に進んでいけるかどうか。
スポーカル六本木SCもなでしこジャパンのような”チーム”を目指していきたいと強く思う。
